世界名作映画全集 30 レベッカをぽすれんからネッ...
レベッカというのはヒロインの名前ではなく、前妻の名前・・というところにまず意外性あり。英国の富豪マキシム(ローレンス・オリヴィエ)と結婚したヒロイン(ジョーン・フォンテイン)だったが、何かにつけて前妻のレベッカが引き合いに出され、その影に怯えるという前半。しかし、そのレベッカは・・。ジョーン・フォンテインが、すばらしく美しい。そして、前妻のレベッカをずっと慕い続けているダンバース夫人(ジュディス・アンダーソン)が不気味さを醸し出している。広い屋敷の中のダンバース夫人の存在・・これはヒロインの不安感や恐怖の象徴なのか。モノクロの映像が、それを引き立てている。影の使い方が実にうまい。後半は、急展開してヒッチコックらしさが出てくるといった感じ。思いっきりミステリー・サスペンス色が出てきて、テンポも速くなる。(ヒッチコックのファンの方は、後半になってから一挙に引き込まれるように感じられるかもしれません)。そういえば、ヒロインの名前は一度も出て来なかった。始終「わたし」で語られていた。この辺は、原作に忠実に・・ということなのか。文学作品とミステリー・サスペンスをいっぺんに楽しめる・・ヒッチコック・ファンの方はもちろん、そうでない方も一度観ておいて損はない世界名作映画の一つ。
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